コンプレッサーにはどんな種類がある?ー③スクロールタイプ

スクロールタイプ」は、渦巻き状の「スクロール」と呼ばれる部品の一方を固定し、もう一方を回転させることにより空気を圧縮するコンプレッサーです。外側から取り込まれた空気が回転とともに内側へと進み、徐々に圧縮される仕組みです。

1サイクルごとに停止・再始動を繰り返す往復運動により圧縮するレシプロタイプと比較すると、回転運動のため振動、動作音ともに少ないことが特徴です。設置環境等の問題から作業場所の間近にコンプレッサーを配置する場合や、住宅街で使用する場合など、騒音を気にされるクライアント様には基本的にスクロールタイプをお勧めしています。

スクロールタイプのコンプレッサーでは、動作中も冷蔵庫のような「ブーン」という小さな音しか聞こえません。逆に「普段はほとんど音がしないのに最近うるさくなった」などの場合、故障している可能性がありますので注意が必要です。

スクリュータイプと比較して構造がシンプルなため、小型化が可能で小容量を必要とする場合に適しています。