コンプレッサーにはどんな種類がある?ー④給油式とオイルフリーの違いは何?
上表を見てお気づきのとおり、レシプロタイプ、スクリュータイプの2種はさらに「給油式」と「オイルフリー」に分類されます。
では、給油式とオイルフリーの違いは何なのでしょうか。以下に簡単にご説明いたします。
給油式とは、コンプレッサーの駆動部に常に専用の潤滑油を供給する方式です。金属どうしの接触による摩耗を効果的に防ぐことができ、さらに気密性を高めることができるため、簡単な構造でも高効率、を実現できます。その反面、吐き出される空気にわずかながら潤滑油の成分(オイルミストと呼びます)が混入するため、食品や薬品などの用途には向きません。
対してオイルフリー方式では、オイルミストを含まない清浄な圧縮エアーを得ることができます。そのため食品や薬品などの製造工程にも問題なく使用できます。ただし、機密性の確保や潤滑において特別な工夫を必要とするため、製品価格が高くなりがちというデメリットもあります。
給油式とオイルフリー式ではご使用方法や普段のお手入れ方法が違うため、コンプレッサーをお使いの場合にはどちらの方式かを知っておく必要があります。取扱説明書などでご確認ください。また、もしご不明な場合には弊社までお気軽にお問い合わせください。
コンプレッサーには、今回ご紹介したものの他にもダイアフラム式、ロータリー式などさまざまな種類があります。また、給油式であっても、周辺環境を整えることで食品や薬品等の製造工程への活用も可能です。特に中規模~大規模のコンプレッサーをお考えの場合、決して安価な買い物ではありませんから、十分に考慮して機種を選定する必要があるでしょう。
オイルフリー
- 構造が複雑
- 製品価格は比較的効果
- 非接触型では維持管理コストが比較的安価
給油式
- 構造が簡単
- 製品価格が比較的安価
- 維持管理コストは比較的高価